【1次試験】経営法務の勉強法<決定版>
本記事では、経営法務の勉強法に関して書こうと思う。
法律に馴染みのない受験生にとって、この経営法務という科目は非常にシンドイ科目である。過去の出題を見ると、本試験での出題問題数が20問~25問と少ないため、1問の重みが大きく、本試験での対応という意味でも難儀な科目である。実際、近年の経営法務は科目合格率が低く、苦手意識を持つ受験生が比較的多い科目であることがわかる。
基本的な学習法としては他の1次科目と変わらない。基本的には、以下の①~③を繰り返すことに尽きる。
①テキストを読んで内容を理解・暗記する(インプット)
※ここで他の受験生ブログの暗記法が効果を発揮する。
②問題演習(アウトプット)
③②の複数を通じ、間違った問題や理解が曖昧な問題は①に戻って確認
※③のプロセスで、理解が曖昧な点やポイントとなる要素はテキストに直接ドンドン書き込んでいき、自分だけの参考書に仕立てることが重要である。
これは他の1次科目でも同様なのだが、経営法務は特に、一定の理解ができたらひたすら問題演習を繰り返し、③のプロセスを通じてインプットを強化するという方法が最も有効な科目の1つである。
その際、最も重要なことは
「とにかく多くのパターンの問題に当たること」
である。
言わずもがなだが、単にがむしゃらに問題を解けばよいということではない。1問1問しっかり向き合って、復習をしっかり行ってという前提の元である。その前提をきちんとあなたが踏まえられるのであれば、とにかく多くのパターンの問題に当っていくべきであろう。
しかし多くの問題といっても、世の中にある問題量には限りがあるため、基本的に多くの診断士受験生は、
(1)スピ問
(2)(受験校通学者は)予備校配布の問題集
(3)模試の問題
(4)過去問
の4つで学習することになるだろう。まずはこれらの問題をしっかりと丁寧にやりきって、テキストの理解を深めることである。基礎知識を拡充する目的を除けば、直前期のこの時期に(4)を重視すべきことはもうおわかりだろう。このプロセスをしっかり踏めれば、少なくとも経営法務があなたの合格を阻害するほどに悩まされる科目にはならないはずである。
なお、上記に加えて筆者がオススメするのが以下の問題集である。
筆者の独学受験生時代の経営法務対策は、(1)、(3)、(4)を使ってとにかくアウトプットを繰り返していた。しかし、本試験での得点力を高めるためには問題数が足りなく、不安を感じでいた。その不安を解消するためには、さらに新規問題の演習量を増やす以外の術はないと判断し、その際に購入したのが上記の問題集「ビジネス実務法務検定2級 一問一答エクスプレス」である。
この問題集はいわゆる”肢別本”と言われる類の問題集であり、経営法務2級の過去問類の類題を選択肢別に分解し、単元別に並べ替えた形式となっている(肢別本という名称は、法律系資格の受験生にとっては常識のようである)。本の見開き左側が選択肢別に〇×を判定する形式の問題で構成され、見開き右側が〇×の正解と解説という形式になっている。
例えば、
会社の従業員が不正な手段を用いて他社から取得した営業秘密を、当該会社は不正取得されたものであることを知りながら使用した。この場合、当該会社は営業秘密の侵害に関し刑事罰を科されることはないが、当該従業員には営業秘密の侵害に関する罪が成立し、刑事罰を科され得る。【ビジ法第40回 第6問オ】
といった問題に対して〇×判定をしていく形式の問題である。ざっと数えても600問くらいあるので、本書1冊で本試験までに相当量の演習をこなすことができる。
最新の法改正に対応しているため安心感がある上、診断士試験の問題集とは同様の論点の問題が多い。まれに診断士試験と同様の論点に対して異なった切り口・視点で問われる問題もあるため、新規問題への対応力が高められることは間違いない。
そしてなにより、「電車の中で問題演習をできる」というその手軽さが最大のウリである。筆者はこの問題集をこなしながら、知識・理解の「穴」を狭めていき、本試験では70点オーバーの得点を確保できた(そこまでやっても80点取れないのか?というツッコミはなしで・・・)。経営法務に不安を抱いている受験生はぜひ購入することをオススメする。なお、本書には診断士試験であまり問われない論点も混ざっているので、テキスト等で出題範囲を確認しながら演習の対象から外す問題を予め決めてから着手すると、より効率的に学習できるだろう。
正直に言えば、筆者が診断士受験時に、試験場で「あ、これヤバイかも」と背中に冷たいものを感じた唯一の科目がこの経営法目である。ぜひとも万全の対策を講じて、安定した精神状態で試験に臨んでいただきたい。
マジコン診断士
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法律に馴染みのない受験生にとって、この経営法務という科目は非常にシンドイ科目である。過去の出題を見ると、本試験での出題問題数が20問~25問と少ないため、1問の重みが大きく、本試験での対応という意味でも難儀な科目である。実際、近年の経営法務は科目合格率が低く、苦手意識を持つ受験生が比較的多い科目であることがわかる。
基本的な学習法としては他の1次科目と変わらない。基本的には、以下の①~③を繰り返すことに尽きる。
①テキストを読んで内容を理解・暗記する(インプット)
※ここで他の受験生ブログの暗記法が効果を発揮する。
②問題演習(アウトプット)
③②の複数を通じ、間違った問題や理解が曖昧な問題は①に戻って確認
※③のプロセスで、理解が曖昧な点やポイントとなる要素はテキストに直接ドンドン書き込んでいき、自分だけの参考書に仕立てることが重要である。
これは他の1次科目でも同様なのだが、経営法務は特に、一定の理解ができたらひたすら問題演習を繰り返し、③のプロセスを通じてインプットを強化するという方法が最も有効な科目の1つである。
その際、最も重要なことは
「とにかく多くのパターンの問題に当たること」
である。
言わずもがなだが、単にがむしゃらに問題を解けばよいということではない。1問1問しっかり向き合って、復習をしっかり行ってという前提の元である。その前提をきちんとあなたが踏まえられるのであれば、とにかく多くのパターンの問題に当っていくべきであろう。
しかし多くの問題といっても、世の中にある問題量には限りがあるため、基本的に多くの診断士受験生は、
(1)スピ問
(2)(受験校通学者は)予備校配布の問題集
(3)模試の問題
(4)過去問
の4つで学習することになるだろう。まずはこれらの問題をしっかりと丁寧にやりきって、テキストの理解を深めることである。基礎知識を拡充する目的を除けば、直前期のこの時期に(4)を重視すべきことはもうおわかりだろう。このプロセスをしっかり踏めれば、少なくとも経営法務があなたの合格を阻害するほどに悩まされる科目にはならないはずである。
なお、上記に加えて筆者がオススメするのが以下の問題集である。
筆者の独学受験生時代の経営法務対策は、(1)、(3)、(4)を使ってとにかくアウトプットを繰り返していた。しかし、本試験での得点力を高めるためには問題数が足りなく、不安を感じでいた。その不安を解消するためには、さらに新規問題の演習量を増やす以外の術はないと判断し、その際に購入したのが上記の問題集「ビジネス実務法務検定2級 一問一答エクスプレス」である。
この問題集はいわゆる”肢別本”と言われる類の問題集であり、経営法務2級の過去問類の類題を選択肢別に分解し、単元別に並べ替えた形式となっている(肢別本という名称は、法律系資格の受験生にとっては常識のようである)。本の見開き左側が選択肢別に〇×を判定する形式の問題で構成され、見開き右側が〇×の正解と解説という形式になっている。
例えば、
会社の従業員が不正な手段を用いて他社から取得した営業秘密を、当該会社は不正取得されたものであることを知りながら使用した。この場合、当該会社は営業秘密の侵害に関し刑事罰を科されることはないが、当該従業員には営業秘密の侵害に関する罪が成立し、刑事罰を科され得る。【ビジ法第40回 第6問オ】
といった問題に対して〇×判定をしていく形式の問題である。ざっと数えても600問くらいあるので、本書1冊で本試験までに相当量の演習をこなすことができる。
最新の法改正に対応しているため安心感がある上、診断士試験の問題集とは同様の論点の問題が多い。まれに診断士試験と同様の論点に対して異なった切り口・視点で問われる問題もあるため、新規問題への対応力が高められることは間違いない。
そしてなにより、「電車の中で問題演習をできる」というその手軽さが最大のウリである。筆者はこの問題集をこなしながら、知識・理解の「穴」を狭めていき、本試験では70点オーバーの得点を確保できた(そこまでやっても80点取れないのか?というツッコミはなしで・・・)。経営法務に不安を抱いている受験生はぜひ購入することをオススメする。なお、本書には診断士試験であまり問われない論点も混ざっているので、テキスト等で出題範囲を確認しながら演習の対象から外す問題を予め決めてから着手すると、より効率的に学習できるだろう。
正直に言えば、筆者が診断士受験時に、試験場で「あ、これヤバイかも」と背中に冷たいものを感じた唯一の科目がこの経営法目である。ぜひとも万全の対策を講じて、安定した精神状態で試験に臨んでいただきたい。
マジコン診断士
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