マジなコンサルタントによる中小企業診断士試験対策ブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役の”マジなコンサルタント”が、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルスキルをベースに、独自の分析に基づく極めて有用な情報、世に出ていないテクニック論的な情報を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

中小企業診断士に求められる基本能力とは?(12)

「中小企業診断士に求められる基本能力」連載の12回目である。

前回の記事(コチラ)では、「登録養成課程を実施するためのカリキュラム等の標準モデル(以下、標準モデル)」に記載されている「中小企業診断士に求められる基本能力」の内、「戦略的思考力(問題発見・解決力)」、その中でも以下の桃色枠内の「構想力」について書いた。
中小企業診断士に求められる基本能力とは?(11)


中小企業診断協会が公表している出題の趣旨によると、平成19年度~平成28年度の事例Ⅰ~事例Ⅳ(計40事例)の内、「構想力」を問う問題は3問の出題実績があることをご説明した。今回なそのうちの1問「平成24年度事例Ⅱの第4問」を用いて、少しだげ具体的な2次対策に踏み込もうと思う。


まずは設問をもう一度見てみよう。


第4問(配点 30 点)
地域における企業ブランドの強化に向けて有効と考えられる B 社のマーケティング・アクションを2つ提案し、それぞれについて 80 字以内で答えよ。ただし、そのアクションの実行により期待される効果についても併せて述べること。


まず、題意をきちんと把握する。題意は「マーケティング・アクションの提案」であるが、ここで1点注意点がある。設問文の後半に補足の接続詞「ただし」を用いて、「そのアクションの実行により期待される効果についても併せて述べること」と書かれている。つまり、論点は「マーケティング・アクションの提案」と「そのアクションの実行により期待される効果」の2つ存在することが分かる。いずれか一方の論点しか書かれていない答案に合格点がつくことはないので、注意が必要である。題意(論点含む)に対して、「提案は〇〇であり、その効果は××である。」という答案の骨組みで答えられることがわかる。


続いて設問の解釈をしてみる。

設問文には、「地域における企業ブランドの強化に向けて有効と考えられる B 社のマーケティング・アクションを2つ提案し、…」とある。この時点で、あなたが答案として書くマーケティング・アクションは、「地域における企業ブランドの強化に向けて有効」なものである必要があることが分かる。逆に言えば、地域における企業ブランドの強化に無効なマーケティング・アクションに得点は入らないということである。


それでは与件文を見てみよう。


(12段落)
 しかし、2010 年代に入り本格焼酎ブームが下火になる中で、B 社の近年の売上はやや停滞傾向にある。B 社では “伝統的な製法” に加え、市場に対するユニークな企業ブランドの価値をどのようにデザインすべきかが課題となっている。


なぜ筆者が12段落をピックアップしたかお分かりだろう。設問文に「企業ブランド」というワードがあったことをあなたは覚えているだろうか?与件文12段落を読むと、偶然にも「企業ブランド」という同様のワードが出てくる。そう、リンクワードである。

え?リンクワードって何って?そんなあなたはコチラの記事をきちんと読み返してほしい。


続けて、13段落を読んでみる。


(13段落)
 この課題に対して、5 代目にあたる社長を中心に様々な試みが繰り返されている。社長は、地域に根ざした企業ブランドの強化を目指して、地元 X 市にフォーカスしたマーケティングを開始しつつある。4 代目の会長が行った提携を通じた全国や県内への展開が一巡したことを勘案し、もう一度地元の X 市の消費者との関係強化を図るべきだ、というのがその理由である。なお、2010 年代に入ってからの B 社の売上高の約半額が Y 社・ Z 社との共同開発製品、残りの約半額が X 市内向け製品からもたらされている。そのため X 市の経済低迷や人口減少は、X 市地域と B 社の双方にとっての共通の問題ともいえる。特に X 市の大きな課題の1つは、2000 年代中頃に洪水により大規模な被害を受けたある商店街の復興にあった。水害の後も、堤防を増強する公共工事が行われ、当該商店街の一部店舗が移転を求められるなどの影響が続いている。しかし、ほとんどの商店主は、商店街の衰退が買物難民の発生や周辺地域の衰退につながると考えて、廃業せず、新たに商店街を盛り上げるべく努力を重ねていた。B 社はこの商店街の復興を自社課題の1つとし、X 市内向け製品の売上から一定額を、商工会議所が主催する商店街のイベント会場で実施されるお祭りなどのイベント事業、新たに商店街に店舗を出店しようとする店主達に対する新規出店支援事業に寄付している。



ポイントは下記2点である。

①この段落は「この課題に対して、…」で始まっているが、あなたは「この課題」が何かわかるだろうか?「この」は指示語である。あなたが読解力を高めたいと思うのであれば、きちんと指示語を具体的に特定する習慣をつけて読むべきである。指示語の特定方法にはルールがあるのだが今回は割愛して、結論を言おう。「この課題」の「この」は、本事例ではその前の段落(12段落)の「市場に対するユニークな企業ブランドの価値をどのようにデザインすべきか」を指している。
※「指示語なんて楽勝だよ」ともしあなたが甘く見ているとしたら、2次試験においてはとてつもなく痛い目を見るので注意していただきたい。

②「地域に根ざした企業ブランドの強化」「地域」等、本段落にもリンクワードが出てくる。第4問の答案を書く上では、13段落も要注意だろう。



今回はこの辺にしておこう。続きは次回で。


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Author:マジなコンサル診断士
現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
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