マジなコンサルタントによる中小企業診断士試験対策ブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役の”マジなコンサルタント”が、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルスキルをベースに、独自の分析に基づく極めて有用な情報、世に出ていないテクニック論的な情報を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【2次試験】答案作成のステップ総点検 ~設問文を読む②

前回の記事(コチラ)の続きで、今回も「設問文を読む」にフォーカスして、あなたの答案作成のステップを点検していきたい。
設問文を読む


設問文を読むアクションでは、あなたがやるべきことは以下の3点である。

①題意を定めて、答案の型を決定する
②制約条件を把握する
③仮説を立てる


例を使って説明する。以下は平成25年度事例Ⅰの第1問の設問文である。

第1問
 A社は、ここ数年で急速に事業を拡大させている。以下の設問に答えよ。

(設問1)
 A社のこれまでの成長を支えた、健康食品の通信販売事業を長期的に継続させていくために必要な施策として、新商品の企画や新規顧客を開拓していくこと以外に、どのような点に留意して事業を組み立てていくことが必要であるか。80 字以内で答えよ。

(設問2)
 A 社は、急速な事業拡大にもかかわらず、正規社員の数を大幅に増員せずに成長を実現してきた。今後もそうした体制を維持していく上で、どのような点に留意していくべきか。中小企業診断士として、100 字以内で助言せよ。


まず冒頭で補足を。本設問のように第〇問の配下に小問(設問1、設問2)がぶら下がっているような問題がよく出題される。その場合、大問(第〇問)に書かれている設問文は小問の両方に影響を与える内容となるので、注意したい。本設問で言えば、「A社は、ここ数年で急速に事業を拡大させている。」を踏まえた上で、設問1、設問2を考えるべきということである。2次試験においては、与件分以外に設問文そのものに解答上のヒントが隠されている場合もあるので、この点は十分に意識してほしい。特に本例で言えば、設問2を解き始めたときには、すでに大問の文章をスッカリ忘れて解き始めてしまうということが多いはずである。このような場合は、必ず大問の設問文に戻ってから、答案を検討してほしい。



それでは本題に入ろう。今回は上記第1問の設問1を利用する。


①題意を定めて、答案の型を決定する
題意とは、簡単に言えば「つまり何を答えるの?」ということである。本問で言えば、題意は「施策」と「(事業を組み立てていく上での)留意点」である。故に、解答の型は「施策は~である。留意点は…である」となることを想定する。この2点は必ず答案に盛り込まれていなければならない論点であるということになる。
但し、解答字数が80字と少ないため、答案を圧縮するために型を柔軟に変更する等の対応が必要となる可能性を予め想定しておく。


②制約条件を把握する
・「A社のこれまでの成長を支えた、健康食品の通信販売事業を長期的に継続させていくために必要な施策として…」と書かれているので、題意の1つである「施策」は、健康食品の通信販売事業を長期的に継続させていくための施策でなければならない。
・「新商品の企画や新規顧客を開拓していくこと以外に」は明らかな制約条件なので注意する。この制約条件に抵触しない答案を書くためのアプローチは以下の2通りである。

【アプローチ①】
製品市場マトリックスを想起し、「新商品の企画、新規顧客開拓していくこと以外に」という制約条件に抵触しないためには、「市場浸透戦略」以外に採用する戦略がないことに気づく。
※上記は過去記事(コチラ)で説明済みである。

【アプローチ②】
「~以外」という表現から、「新商品の企画や新規顧客を開拓していくこと」の意味を裏返して解釈すれば、制約条件に抵触しないことに気づく。本例で言えば、「商品の企画」を裏返して「既存商品の改良」、「新規顧客の開拓」を裏返して「既存顧客の深耕」と解釈するということである。つまり、「既存商品の改良や既存顧客を深耕すること」という条件を前提とすれば、制約条件に抵触しないことになる。
※言葉の意味を正確に理解するために「言葉を裏返して解釈する」という手法は、コンサルティングにおいては意外と使える技である。覚えておいてほしい。


③仮説を立てる
筆者がもし設問1を自身で解いた場合、本設問に関して言えば仮説は「特になし」である。敢えて1つ挙げるとすれば、「A社が、市場浸透戦略をベースに健康食品の通信販売事業を長期的に継続させていくための施策を検討できる材料を与件文から探す必要があるな」くらいである。なぜそこまで淡白な仮説設定なのかと言えば、少なくとも本設問においては筆者は上記でご説明した題意の把握と制約条件以上のことは特に想起できないためである。設問解釈の際に創造力を駆使してあれこれ想起しておくという指導法があるようだが、筆者にはその手法のメリットがあまりよくわかっていない。もちろん、本設問においても無理に仮説を立てようと思えばいくらでも立てることは可能である。しかし自然にそれを解釈しに行った時、少なくとも筆者にはこれ以上想定する仮説は見当たらないし、仮に無理に仮説をひねり出して立てたとしても、「仮説は所詮仮説であり、与件文でファクトを取りに行ったときにどうせ変わるものなのだから、あまりここで時間をロスしたくない」という考えの方を重視したいと思っている。少なくとも、本設問は筆者に取ってはそのようなスタンスで挑むべきものに見えている。

尤も、設問解釈であれこれ想起することのメリットを筆者自身が理解できていないだけかもしれないので、ここは他の手段(受験校の講師に聞く、他の受験生ブログを読む等)でご確認いただきたい。

なお、本設問に関してはたまたま仮説は「特になし」と淡白な説明となったが、おおよその問題では過去記事(コチラ)くらいの解釈までは筆者もしている。つまり、設問によっては一定の仮説を立てられるものもあるが、逆に筆者に取って多く仮説設定できるように見える問題だとしても、筆者の設問解釈における仮説設定はこの程度の範囲ということである。ここは筆者の方法を絶対視せず、読者の取り組みやすい方法を検討して採用するようにしてほしい。


「設問文を読む」は本記事で以上である。次回は「与件文を読む」に関してご説明する。


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現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
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