マジなコンサルタントによる中小企業診断士試験対策ブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役の”マジなコンサルタント”が、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルスキルをベースに、独自の分析に基づく極めて有用な情報、世に出ていないテクニック論的な情報を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【2次試験】答案作成のステップ総点検 ~答案骨子構築(Final)

今回も前回の記事(コチラ)の続編として、答案作成のステップと3つの力の内、「答案骨子構築」にフォーカスして、あなたの答案作成のステップを点検していきたい。
答案骨子構築


前回の記事(コチラ)では、以下の平成26年度事例Ⅰの第4問を題材に答案骨子を構築している途中であった。

第4問
 A 社の主力製品である試験管の良品率は、製造設備を内製化した後、60 %まで改善したが、その後しばらく大幅な改善は見られず横ばいで推移した。ところが近年、良品率が 60 %から 90 %へと大幅に改善している。その要因として、どのようなことが考えられるか。100 字以内で答えよ。



「近年」というリンクワードを元に与件文をサーフィンしたところ、根拠が書かれている段落を特定できた。その根拠に基づいて、上記設問の題意に対してそのまま答案骨子を構築しようとすると、以下のようになる。

「近年昇進した生産部門2名の課長がいること」と「近年採用した大学院卒の博士号取得見込者がいること」(原因)
                   
「良品率が 60 %から 90 %へと大幅に改善している」(結果)


上記の答案骨子には多くの読者が違和感を感じるはずである。その理由は、上記の答案骨子には「論理の飛躍」があるためである。

ではいったいどこに論理の飛躍があるだろうか?


筆者が過去の記事(コチラ)でお伝えした論理の3点セットを覚えているだろうか?
論理の3点セット


上図の通り、論理には「起点」と「経路」と「終点」の3つの要素が必ず存在しなければならない。具体的には、以下の通りである。

「起点」=事実(ファクト)
→話の前提となる事実

「経路」→根拠
→結論に至る根拠や理由

「終点」→結論
→主張したい意見や結論



先ほど構築した答案骨子の要素を論理の3点セットに当てはめてみると、以下の通りとなる。

「起点」=事実(ファクト)
→「近年昇進した生産部門2名の課長がいること」と「近年採用した大学院卒の博士号取得見込者がいること」

「経路」→根拠
???

「終点」→結論
→(近年、良品率が 60 %から 90 %へと大幅に改善している)要因


なぜ上記の答案骨子に論理の飛躍があるのか?

それは

上記の答案骨子には論理の「経路」が存在しないため

である。


以上を踏まえると、あなたが上記の答案骨子を合格答案レベルに引き上げるためには「経路」、すなわち「起点」と「結論」とを結ぶピースを埋める必要があるのである。
※あなたの答案が「相手に伝わらない」「論理的ではない」ケースというものは、論理の3点セットである「起点」「経路」「結論」のいずれか、もしくは複数が欠けていることが要因である。改めてご自身の答案を論理の3点セットの観点から点検してみてほしい。


ではそのピースはどこにあるのか?

結論を言えば、すでにあなたは設問文のリンクワードをたどり、根拠が書かれている与件文にはすべて目を通しているので、与件文にあなたが求める「経路」は記載されていないということになる(厳密に言えば、類推幅を狭める程度の要素は多少与件文に散りばめられている)。
※実際の本試験では、80分の時間内で与件文を探し回り、結果的に与件文には根拠がないと判断することになろう。


与件文に根拠がないとすれば、あなたが採用すべきアクションはただ一つ。

ここから答案骨子の完成までに必要なピースは"類推要素"と判断し、「起点」と「結論」をシームレスにつなげることができる骨子を自ら思考して構築する

のである。



こういう話をすると、

「え?類推するの?でも試験委員は模範解答を用意しているんでしょ?根拠が書かれていないのに、どうやって解答を当てられるの?みんな違うこと書いちゃって採点大変じゃね?」

という疑問をあなたは抱くかもしれない。


その疑問は至極まっとうではあるのだが、中小企業診断士2次試験とはそういう試験なのである。

近年の試験問題の傾向を見ると、試験委員は受験生の答案がバラつくことを覚悟して出題しているように思える。そのように答案がバラつくような問題は国家試験問題としては当然リスキー(採点も当然大変)なのだが、試験委員はそのリスクを受容してでも、真にクライアントのために思考できる受験生を合格させようとしているのだろうと筆者は思っている。つまり、たとえ受験生の答案がバラけても、「ど~んと来いや」状態であるというのが筆者の見解である。だから筆者は以前からずっとあなたにお伝えしているのである。

2次試験はそもそも解答非公表な謎に包まれた試験なので、確たるゴールを定めて「〇〇をすれば合格できる」というメソッドを知っている人間は(試験委員を除いて)この世にいない

と。


直前期だからと言って、決して安易な方法に飛びついてはいけない。本ブログを継続して読んでいただいている読者には、上っ面の話ではなく、本質をお伝えし続けてきたつもりである。ぜひその本質をひとつひとつを思い返し、その本質をベースに答案プロセスをしっかりと点検して微修正していってほしい。2次本試験まであと17日ではあるが、あなたが本質ベースで解答プロセスの精度を高めていけば、合格レベルに持っていくことは十分に可能である。なぜならば、本質ベースで学習している過程での「気づき」の中には、とてつもないレバレッジ効果を持つものが紛れているからである。


筆者の2次試験に対する考え方のすべては、以下のツイートに凝縮されているので、ぜひ参考にしてほしい。




2次試験突破に向けて、あなたにとって大事なことは「講師の解説や解答例を見て、単に納得すること」ではない。

「あなたが納得した解説や解答例に、あなた自身が本試験において独力でどのようにたどりつくか」

である。



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現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
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