マジなコンサルタントによる中小企業診断士試験対策ブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役の”マジなコンサルタント”が、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルスキルをベースに、独自の分析に基づく極めて有用な情報、世に出ていないテクニック論的な情報を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【2次試験】マジコンの事例Ⅰ講評(1)

今回の記事から平成29年度の事例講評をしていきたいと思う。
※今ちょうどクライアントの経営コンサルが佳境になっていて、あまり時間が取れず…。本日時点で事例Ⅰだけ見終わった。


ここから事例Ⅰの講評をしていくが、まずは講評の前提条件をご確認いただきたい。

【前提条件】

受験生のリアルを筆者自身が体感するために、敢えて設問解釈、与件文読解、ざっくり骨子作成までを筆者自身が制限時間40分間で行ったものをベースにお伝えしていく。なので、精度はあくまで上記制限時間の範囲で筆者が認識した水準のものであり、現時点では誤りを含んでいる可能性があるという点は前提としてご認識いただきたい。
※ガチ解答例は後日時間無制限で作成するつもりなので、後になって筆者の解釈は変わる可能性がある点はご容赦いただきたい。


それではさっそく行きましょか。


【全体講評】

1.難易度(昨年度)
昨年度比で言えば、難化


2.特徴
①与件文の長さ、設問数は例年と変わらず
②設問文の問い方が例年の過去問と異なる点がやりにくさを感じる理由
③事例Ⅰとしてはめずらしい150字問題が出現(しかもなぜか配点20点。1文字辺りの得点効率悪し…)
④与件文・設問の抽象度の高さはいかにも事例Ⅰという感じ
⑤40分で設問解釈、与件文読解、ざっくり骨子作成を終えるのは、ハッキリ言って筆者も相当シンドイ…。みなさん、これは大変だったね。


3.設問別の答案方向性(マジコン案) ※ここからはいつも通りの作業を設問別に進めていく。

【第1問】

①題意を定めて答案の型を決定する
題意は「最大の要因」なので、答案の型は「要因は~である。」となる。

②制約条件を把握する
最大の要因」と書かれているので、要因を複数列挙することはできない点に注意する。なぜなら「最大」のものは1つしかないからである。一方で字数制限が100字あるので、答案の書き方を工夫する必要がある。仮説としては、具体例を列挙した上で最大の要因をバシッと1つ書いてしまうやり方が考えられる。答案の型で言えば、「要因は、~や~、~等、…したことである。」(あるいは、「要因は・・・したことである。具体的には~や~、~等である。」)と~に具体例(与件文の記述を活用)を入れ、…に「要因」を引き締まった言葉(与件文のワードをつけるかどうかは与件文で別途確認)で入れる感じである。

③仮説を立てる
特になし。敢えていえば、「景気低迷の中で、一度市場から消えた主力商品をA社が再び人気商品にさせた」から、何かしらの「機会」もしくは「A社の強み」があった可能性を想定しておく。

④答案の方向性
「主力商品の地元での高い認知度」は大きなポイントとなるだろう。最大の要因は、「主力商品の地元での高い認知度を活かして事業を再興した」という方向性が考えられる。
→答案の型にはめる具体例としては、「主力商品への絞り込み」「商標権」「商品名を冠に新会社設立」等が候補になり得る。

⑤根拠
第1問の設問文のリンクワード「景気低迷」をベースに与件を見に行くと、第3段落「長期的な景気低迷期~できたのは、・・・現在の主力商品の認知度が地元で高かったからである。」があり、その記述をベースに検討。


<所感>
例年の事例Ⅰの第1問は環境分析系の問題が多く、比較的与件文から抜き出した要素を整理して複数列挙するだけでいけた。本設問も環境分析系の問題であるのだが、「最大の要因」と問うことで、複数列挙による得点稼ぎをヘッジしてきている。その意味で言えば、稼ぎどころの問い方を変えられたことで、受験生はかなり焦ったのではないかと思われる。40分の制限時間では筆者も「絶対コレが正解」とは自信を持って言える状況ではなく、決して易しい問題とは思えない。ある程度受験生の答案は割れるのではないかと思われる。



次回に続く


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No title

1問は環境分析ではないでしょうね。

「最大の要因」を挙げさせるのは内部資源の分析問題。RBVで考えるならば希少性があり模倣困難で経済的価値のある資源は何か?その資源を活用できたのはなぜか?ということから考えさせる問題ですね。

商標は付随的なもので旧商標を承継しなくても起業していたでしょう。

Re: No title

コメントありがとうございます。

私の言葉足らずで誤解を与えてしまい、申し訳ございません。私の言う「環境分析」というワードは、「外部環境分析」と「内部環境分析」の双方を括った意味で日常のコンサルティングでも使用しています。今回の設問で言えば、読者に誤解を与えないようきちんと「内部環境分析」というワードを使用するべきでした。誠に申し訳ございませんでした。


> 「最大の要因」を挙げさせるのは内部資源の分析問題。RBVで考えるならば希少性があり模倣困難で経済的価値のある資源は何か?その資源を活用できたのはなぜか?ということから考えさせる問題ですね。

→非常に深い思慮に基づいたご見解とコメントありがとうございます。(決して追認ではなく)私も全く同じ考えです。
今回の解答の方向性として、検討時に実は2パターン考えていました。1つはブログ記事で紹介した「認知度を活かした事業の再興」、もう一つが「主力商品への経営資源の集中化」です。正直甲乙つけがたかったのですが、与件文にやたら地域の声(主力商品の復活の嘆願等)が出てくるので、その機会に乗じるには認知度だろうという判断でした。最後は制限時間が足りなくなりそうだったので、エイヤだったのが正直なとこです…(笑)

商標は無形資産に相当しますので、RBVで考えても特段違和感はないものと思っています。機会(地域の声)×強み(認知度)のレバレッジを効かせる上では、商標権は重要なポイントになると考えています。もちろん、「認知度を活かした事業の再興」が最大の要因であることが前提にはなってしまうので、そこを外していれば意味はないですが…。


今回戴いたコメントで、私自身もいろいろ頭の整理ができました。本当にありがとうございます。今後とも本ブログをよろしくお願いいたします。また、今回のような深い思慮に基づいたコメントをお待ちしております。


マジコン診断士



> 1問は環境分析ではないでしょうね。
>
> 「最大の要因」を挙げさせるのは内部資源の分析問題。RBVで考えるならば希少性があり模倣困難で経済的価値のある資源は何か?その資源を活用できたのはなぜか?ということから考えさせる問題ですね。
>
> 商標は付随的なもので旧商標を承継しなくても起業していたでしょう。

No title

ご返信ありがとうございます。
「最大の要因」とは論理学(数学)における必要十分条件と解釈するのが良いと考えました

つまり
1.pならばq 
2.qならばp

q=「再び人気商品になった」


これが成り立つpについて内部資源を分析して記述せよという出題趣旨なんじゃないかと。
商標は必要条件かもしれませんが(1.pならばqはなりたつ)、2.qならばpは成り立たないんじゃないですかね。別商標でスタートアップしても人気商品になりえた可能性はあるので。

Re: No title

おぉ!そこまでのお考えをお持ちでいらっしゃいましたか!私のオツムでは到底そこまでは…(笑)


私が考えていたのはもっと単純な話だったんです。記事であたかも並列の関係であるように要素を列挙してしまったのですが、実際に答案を書く際には

機会(地域からの嘆願の声)がある中で、認知度を活かした事業再興

(具体例)
①認知度の高い主力商品への絞り込み
②商標権取得→商品名を冠に新会社設立

主力商品が再び人気商品へ

という因果で構成していたと思います。ただ、上記だけですとご指摘の必要十分条件は満たせないですね。


コメントいただきました内容を元に、後日じっくりと検討してみます。まだ事例Ⅱ~Ⅳが解き終わっていないものでして…(汗)


マジコン診断士

> ご返信ありがとうございます。
> 「最大の要因」とは論理学(数学)における必要十分条件と解釈するのが良いと考えました
>
> つまり
> 1.pならばq 
> 2.qならばp
>
> q=「再び人気商品になった」
>
>
> これが成り立つpについて内部資源を分析して記述せよという出題趣旨なんじゃないかと。
> 商標は必要条件かもしれませんが(1.pならばqはなりたつ)、2.qならばpは成り立たないんじゃないですかね。別商標でスタートアップしても人気商品になりえた可能性はあるので。
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マジなコンサル診断士

Author:マジなコンサル診断士
現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
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