マジなコンサルタントによる中小企業診断士試験対策ブログ

【このブログの説明】
このブログでは、複数社のコンサルティングファームを渡り歩いた現役の”マジなコンサルタント”が、中小企業診断士試験合格に向けたベスト戦略を発信していく。コンサルティング経験に基づく本質的なコンサルスキルをベースに、独自の分析に基づく極めて有用な情報、世に出ていないテクニック論的な情報を公開していく。 読者が真の経営コンサルタントとして活躍できるような一石を世に投じられること、これを私の日々の目標とし、筆者自身もこのブログとともに成長していきたい。

【企業経営理論】環境分析のフレームワークの理解度確認模擬問題(続編)

以前の記事(コチラ)では、他の国家試験を模擬問題として出題し、あなたの環境分析のフレームワークに対する知識の理解度を試した。その記事の最後に、筆者から追加で1題出題したのを覚えているだろうか?今回の記事は、その解説をベースに、あなたの環境分析のフレームワークに対する理解度を高めるサポートをしようと思う。

まずはおさらいとして、以前の記事で出題した問題をもう一度見ていただくことにしよう。

環境分析問題


ここで筆者が追加で出した問題は

図のa、b、dに、あなたは選択肢のいずれを当てはめるか?

ということであった。あなたなりの解答は出たであろうか?



前回の記事で、筆者は解答の選択肢を以下の通り色分けした。

ア.PEST分析(外部環境分析)
イ.SWOT分析(外部環境分析&内部環境分析)
ウ.バリューチェーン分析(内部環境分析)
エ.ファイブフォース分析(外部環境分析)


この時点で内部環境分析の選択肢はウのバリューチェーン分析しかなく、外部環境分析と内部環境分析に跨った選択肢はイのSWOT分析しかない。

ゆえに、筆者が出題した追加問題は、


「あなたは空欄のaとbに選択肢アとエをそれぞれどのような思想で入れ込むか?」


という問題であることがわかる。




さあ、あなたは空欄aとbに、アとエそれぞれ何を入れただろうか?


この問題を出題した筆者の意図をあなたが読み解く上では、aとb(つまりこの図の上下)にどのような関係性があるのか?を検討しなければならない。その際に、この図からあなたは何をヒントにするだろうか?


ここでヒントになるのは、図の外部環境分析と対応して記載されている内部環境分析側の配列順序である。

図の内部環境分析を見ると、VRIO分析が上、d(バリューチェーン分析)が下に配置されている。この内部環境分析側の上下の配列にあなたが原理原則を見出すことができれば、その原理原則を外部環境分析に当てはめて解答を検討すればよいことになる。

VRIO分析とバリューチェーン分析を見たとき、あなたはそこから何を見出すだろうか?少し考えてみてほしい。

(シンキングタイム:30秒)










考えたられたであろうか?


最初に結論を言おう。

「外部環境分析、内部環境分析に関して言えば、配列が上の要素の方が大きい括りの分析となっている」

ということである。


VRIO分析は企業の経営資源を分析する際に使用するフレームワークであり、経営資源をVRIOという4つの軸からYes or Noで判定することにより、自社の競争優位性を分析するものである。
一方でバリューチェーン分析は、バリューチェーンのどの工程で高い付加価値が生み出されているのか、またはどの工程に問題があるのかを分析するものである。

以上の内容を比較した場合、VRIO分析はある経営資源がそもそも競争優位性に当たるのかどうかを分析するものであり、バリューチェーン分析はその競争優位性がどの工程で生み出されているかを分析するものであることから、VRIOの方が大きい括り(つまり上位概念)であることはご理解いただけるだろう。


以上の原理原則を踏まえて、外部環境分析を考えた場合、どうなるであろうか?

PEST分析は政治、経済、社会、技術の軸から外部環境を分析するフレームワークである。一方で5フォース分析は、業界の構造を分析するフレームワークである。この特性を踏まえれば、PESTの方が5フォースモデルより大きい括りの分析であることは明らかである。以上より、aにはアのPEST分析、bにはエの5フォース分析を入れるのが妥当ということになる。


本問題は、空欄cさえ埋められれば試験としての目的は果たしていることになるため、それと無関係な空欄aとbにどの順序で選択肢を入れ込むべきかという試験委員の真の意図までは誰にもわからない。その意味で、筆者が出したこの追加問題はあくまで筆者の私見の域を出ず、正解かどうかもわからないものである。しかし、筆者がコンサルタントとして外部環境分析、内部環境分析をそれぞれ実施する際には、基本的に「大きい括りのもの」から必ず着手するという経験を踏まえると、やはりあなたにはこの順序にこだわりを持ってほしいとも思うのである。ちなみになぜ括りの大きいものから着手するのかというと、その方が要素のモレを防げる可能性が高まるからである。


まとめである。

本問題の図は、目に見える横軸の考え方(外部環境分析と内部環境分析)に加え、実は目に見えない縦軸の考え方(分析の順序)があるのではないか?というのが筆者の問題提起であった。本記事は少々マニアックではあるかもしれないが、少しでも読者の参考になればと思う。


※さらにマニアックな余談
ここで「3C分析とSWOT分析はどうなんだ?」ということになると、なぜかこちらは小さい括りの3C分析→大きい括りのSWOT分析の順になっている。上記で説明した外部環境分析、内部環境分析の原理原則(大きい括り→小さい括り)を踏まえると、「ここはSWOT分析→3C分析の順が妥当なのではないか?」というご批判もあるかもしれない。
しかしここは筆者も試験委員の見解と同様、3C分析→SWOT分析順だと考えている。実際、筆者が実務の中で環境分析する際にもこの順である。その理由であるが、戦略目標であるSWOT分析は環境分析のアウトプットの中では一番最後のアウトプットに位置付けられるケースが多いためである。その前提に立つと、SWOT分析以外のフレームワークはSWOT分析を完成させるための手段でしかないため、3Cも例外ではなくその手段に位置付けられてしまうということである。なお、3C分析とSWOT分析を併用する場合の筆者の実務上の感覚としては、ほぼほぼ同時並行で実施しているイメージである。しかし結果的に3C分析は最後のアウトプットであるSWOT分析を精緻にするための一手段という位置づけになっているため、その意味ではこの順序は3C分析→SWOT分析になるということなのだろう。改めてこのような問題を見てみると、筆者にも多くの気づきがあるものである。



マジコン診断士


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Author:マジなコンサル診断士
現役コンサルタント。中小企業診断士試験独学ストレート1発合格。モットーは卓越した本質的スキル・知恵に基づく”マジなコンサル診断士”であり続けること。
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